mbedは衛星を制御するCPUです。
mbedにプログラミング班が作成したプログラムを転送し、電気藩が作成した回路をうまく組み合わせることにより、センサーやカメラが作動します。
もしプログラムか回路、あるいはその両方に不完全な部分やショート回路などがあったとき、すべてのデバイスが作動しなくなります。
それを防ぐためにたくさんの試験を積み重ね、回路を確実に作成しミスがないようにすることが求められます。
加速度センサーにはどのような軌道を描いて衛星が落下したのかを数値化する機能があります。
ロケット研究部が作成しているプログラム上では、0.3秒ごとにX軸、Y軸、Z軸が前の動作から比べてどれだけ移動しているのかを計測し、xlsx形式(Excelで開くことができる)で保存します。
これをうまく利用することで、パラシュートを改善することができます。
ただし、このセンサーは地面に対して垂直方向に設置しなければ、異常値が検出されます。機構班がこれをミスなく配置しなければなりません。
気温・気圧センサーは上空のステータスを測定するためのものです。これを利用することにより地表と上空の差を測定することができます。
上空から画像や動画を撮影することができます。
撮影した動画を見ることによって、もし衛星が回転したりまっすぐに落ちてこなかったときにパラシュートの改善に役立てることができます。
ガムのパッケージほどの大きさで、非常にコンパクトなのでスペースをあまりとらず、限られた衛星の体積の中にも3個ほど搭載することができます。
ポケットに入るカメラとして市場に販売されてるものを分解して使っているので、その分解の作業やはんだ付けの作業に注意を必要とします。
プログラムを作動させるのに必要な部品です。
これが衛星から外れることによってカメラの動画撮影を開始したり、センサーのデーター取得が始まります。
これを利用することにより、カメラに挿入されているmicroSDカードやmbedの容量を節約することができます。
トリガーの手順は以下の手順の通りです
①トリガーが衛星に刺さったまま衛星の電源を入れる
②トリガーの先端部分をロケットに絡みつかせる
③ロケット発射
④衛星放出扉が開く
⑤トリガーが衛星から離れる
この時、トリガーはロケット本体のほうに残っています
⑥衛星のプログラムが開始される
衛星がまっすぐ落ちてくるように工夫をしています。
さらに過去の失敗からいろいろなアイデアを考え出していっています。
C'SPACE2015ではパラシュートの大きさが大きすぎて風に流されてしまいました。
C'SPACE2016ではまっすぐ衛星を落下させるために、穴を10個ほど開けましたが、穴の数が多すぎてかつ穴の大きさが不均一だったので、反時計回りに回転し続けました。
NOSE2016では強風にあおられ回転してしまいました。
これらの反省を踏まえて、よりよいものを作っていこうと思います。
衛星の外枠に使用しています。
軽量で加工もしやすく通気性がいいというのが利点です。
これを使用することにより、気温センサーの値を正確なものにします。
※C'SPACE2017からはアクリル板を代用しています。